[無題]

　１泊２日のまごころ修学旅行もいよいよ終焉です。たくさんの思い出とともに、ほぼ予定通りの時刻に姫路を後にしました。

　まごころ修学旅行の最後は、サファリコースのドライブスルーです。「わぁ～！」、「デカッ！」、「見て見て！」など、車内は驚きや感動の声にあふれています。６年生は、目と肌で大自然を感じているようです。

　昼食の後は、いよいよパーク内で自由行動です。ところが外はあいにくの雨…。しかし、こんな状況にも味生っ子６年生は負けません。決して好条件とはいえない状況を後ろ向きに捉えず行動に移します。限られた条件の中で、時間を有効に使いながら、班員と精一杯楽しむ無邪気な６年生の姿は、見ている方も優しい気持ちにさせてくれました。

　まごころ修学旅行もいよいよ大詰め。最終目的地、姫路セントラルパークに到着です。まずは、パーク内で昼食です。６年生全員でとる食事もこれで最後になります。班ごとに対面になって、修学旅行のことやこのあとの計画、学校のことやプライベートのことなど、食事会場内は明るい話題に花が咲いています。

　2日目最初の目的地、姫路城に到着です。歴史上失われていてもおかしくなかった数々の危機を奇跡的に乗り越え、現在もその姿を残す「幸運の城」です。海外からの観光客が大勢訪れていて、城内はかなり混雑していましたが、６年生は姫路城６階の天守閣まで登ることができました。当時の城主も同じ窓から城下を眺めていたのか…そんな思いを馳せながら世界遺産を巡ります。

　姫路城を出たところで、あいにく雨足が強まってきました。台風接近と梅雨前線によるものでしょうか…。こればっかりは仕方がありません。気を取り直して、最終目的地、姫路セントラルパーク内の昼食会場を目指します。

　一晩お世話になったホテルともお別れです。退館式では、ホテルの方に「感謝しかないで賞」の感謝状を送らせて頂きました。そして、全員で元気いっぱいにお別れの挨拶をし、バスに乗車します。バスの出発をホテルの方々が横断幕で見送ってくださいました。

　さあ、まごころ修学旅行の最終目的地、姫路市に向けていよいよ出発です。

　まごころ修学旅行、２日目のスタートです。朝の健康観察で特に体調不良を訴える児童もなく、気持ちのよい朝を迎えています。朝食もしっかり頂き、2日目の日程に備えます。

　１日の疲れを大浴場で癒します。売店では、クーポンを利用して買い物です。地域クーポンの役割や効果を理解し、お土産を買いながら、宿泊地に対して消費者としての役割を果たします。これも修学旅行でしかできない社会体験のひとつです。

　そして就寝。この日記を作成している隣の部屋からは、先程まで元気な声が壁越しに聞こえていたのですが、ふと気づくと就寝予定の10分ほど前から声が聞こえなくなりました。自分たちで今日の締めくくりも立派に出来たようですね。

　明日に備えてしっかりお休みなさい

　夕食の終わりに、「しおりの中に示されている内容や伝達した内容を、どうしたらよいか聞いてくる人がいて、少し残念な気持ちです。」という６年部の先生の話がありました。６年生はその話をうなずきながら聞いていました。

　学校は、失敗して良いところです。失敗をしながら色々なことを学んでいく場所と言ってもいいくらいです。しかし、同じ失敗の繰り返しは良くありません。６年生は、先生の話を全員が自分のことと捉えて、係会で確認した内容を各班でもれなくしっかり共有していました。

　夕食のあとは、各係に別れて係会です。各係としての今日の振り返りと明日の伝達事項など、先生と一緒に各係で確認します。

　ホテルの入館を済ませ、一息ついたところで夕食です。ステージ上の看板に、ホテルの方々の温かい「まごころ」を感じます。お腹いっぱい、全員で美味しくいただきました。

　予定通り、宿泊先のホテルに無事到着しました。バスから降りた班から速やかに点呼を行い、整列していきます。代表児童の言葉と共に、今夜お世話になるホテルの方々に全員であいさつをします。そこには、バスの車内までの浮わついた雰囲気はありません。時と場を考えた一人一人の行動は、味生っ子６年生の『凛』とした姿さえ感じさせてくれます。

　１日目最後の訪問地は、呉市の大和ミュージアムです。博物館内外に展示されている本物の潜水艦や船の部品、戦闘機、そして10分の1スケールの戦艦大和などには圧倒されます。

　１日目の昼食は、お好み焼きです。６年生は本番広島のお好み焼きに舌鼓を打ちます。「うま～っ!」と、思わず声が漏れています。食べ終わったあとはお店の方にきちんとお礼を言って、自分たちのあとを並んで待っている他のお客さんの前を横切るときにも、ちゃんと会釈をしながら通っています。何の指示がなくとも、自分で考え行動している姿に、思わず笑みがこぼれます。